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上下顎前突とは

今回のテーマは「上下顎前突」です。前回・前々回で取り上げた上顎前突下顎前突と名前が似ていますので、どのようなものか何となく予想出来そうですよね。

c0193833_12103593.jpg上下顎前突とは、上下の前歯が前方へ大きく傾斜した状態を指します。
奥歯(第一大臼歯)のかみ合わせについては大きなずれが見られないことが多いです。

上下顎前突の主な原因ですが、前回までの流れから予想すると上下のあごの成長量が大きすぎることが原因・・と考えてしまいそうですが、実は違います。
叢生と同じく、歯のサイズが大きすぎてあごの骨の上に並びきれないことが多くの場合で根本的な原因となります。

並ぶスペースが足りないと、歯は少しでも空いた場所へ生えようとします。歯は骨の上ならどこにでも生えられるのではなく、舌や唇、頬に強く押される場所には生えることができません。そのため狭い場所に重なるように生えてしまい、叢生と呼ばれる不正咬合になります。
ところが、口呼吸をしていて普段から口を開けていることが多い人や唇のまわりの筋肉(口輪筋)が弱い人の場合、唇から歯にかかる力が弱くなるため、前方へ飛び出すように歯が生えることが可能になってしまいます。

このようにして、行き場を無くした歯が前方へ倒れるように生えた不正咬合を上下顎前突と呼びます。

上下顎前突では、前方に飛び出した歯が邪魔をして唇をうまく閉じることができない場合があります。口が閉じられないとますます口呼吸の改善が難しくなります。
口呼吸は歯肉炎の原因にもなるため、歯と歯周組織の健康のためには良いことではありません。噛み合わせの観点からも上下顎前突では前歯を正しく使うことが出来ないため問題があります。
また、上下顎前突では前歯に押されることで唇や口元が前方に突出するため、顔の見た目にも影響の強い不正咬合です。矯正治療による口元の外観の改善効果も出やすいとされています。

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(写真の解説  上:上下顎前突の治療前の状態 下:治療後)

by yamawaki2527 | 2009-02-11 12:22 | 歯ならびの話