どうして歯は動くの? (3)


c0193833_1257540.gif前回は歯に弱い力が加わると、歯根のまわりの骨に破骨細胞というものが集まることをお話しました。



c0193833_12592849.gif破骨細胞は、骨を食べることができる細胞です。この状態が長時間にわたって「常に」持続すると、歯根周辺の力のかかった骨が少しずつ吸収されて行きます。歯を移動させたい方向の骨が吸収されると、あとは矯正装置の力で歯自体が押されて(あるいは引っ張られて)移動します。


c0193833_12595176.gif歯が移動すると反対側に隙間が出来ますが、こちらは骨芽細胞がきちんと骨を作って埋めてくれますので、心配無用です。
「非常に弱い力」を「常に」与えてやると、このようなしくみで歯が移動するのです。


ちなみに、「強い力」を加えると破骨細胞は姿を消してしまいす。たまに患者さんから早く治療を進めたいので思いっきり力を強くして欲しいと希望されることがありますが、そのようにすると全くの逆効果をもたらしてしまいます。

体が持っている新陳代謝のペースに合わせて無理なく歯を移動させると、一番良い結果が得られます。

# by yamawaki2527 | 2009-01-09 13:09 | 矯正治療の話  

どうして歯は動くの? (2)


前回は歯を動かすためには、「非常に弱い力」と「常に」という2つのキーワードが大切だということをお話しました。

この2つの条件が揃うと歯が動く理由をお話するためには、骨の新陳代謝のことを少しご説明しなければなりません。

人間の骨は、破骨細胞と骨芽細胞という2種類の細胞によって、常に作りかえられています。前者は骨を壊す役割を持ち、後者は骨を作る役割を持っています。これらの細胞のおかげで骨折が治ったり、環境変化に適応したり出来るのです。

c0193833_12134023.gif歯は、口の中で見えている部分(歯冠と言います)の約2倍近くの長さの根っこ(歯根と言います)があり、歯根は骨の中に埋まっています。大根が地面に埋まっている様子をイメージしてもらうと分かりやすいかも知れません。

歯根のまわりの骨も、破骨細胞と骨芽細胞によって新陳代謝が行われています。さて、ここで歯に「非常に弱い力」が加わると、不思議なことが起こります。歯にかかった弱い力は歯根を通して骨に伝わります。すると骨の中にある破骨細胞が増えて、歯根のまわりの力のかかった場所に集まり始めるのです。

つづく

# by yamawaki2527 | 2009-01-08 12:21 | 矯正治療の話  

どうして歯は動くの? (1)


記念すべき第1回目は、このテーマで始めたいと思います。

矯正治療とは、矯正装置の力を使って自分の歯を移動させて、正しい位置へと並べることで、歯並びとかみ合わせを改善する治療法です。

ところで、歯が生えかわるときを除いて、普段の生活を送っていて歯並びが急速に変わって行くことはありませんよね?歯は一度完全に生えてしまうと、そう簡単に違う場所へ動いてしまうことはありません。

矯正治療では、歯に力を加えることで歯の位置を変えます。一方、歯というものは日常生活の中で大きな力を受けており、強く噛みしめたときには自分の体重ほどの力が奥歯にかかることもあります。これほどの環境下でも歯の位置は変わらないのに、どうして矯正治療では歯を動かすことができるのでしょうか。

その秘密を解く鍵は、歯に加える力の強さと持続時間に隠されています。「非常に弱い力」「常に」歯に対して加えてやると、不思議なことに歯を移動させることが出来るのです。
この2つのキーワードは、矯正治療を行う上で欠かすことができないものです。

つづく

リンク: 山脇矯正歯科 矯正治療とは

# by yamawaki2527 | 2009-01-07 00:14 | 矯正治療の話  

ごあいさつ


ブログをご覧になられた皆様へ

こんにちは、山脇矯正歯科・副院長の本田です。
このブログでは歯列矯正のことをより理解していただけるように、専門的な知識や情報を出来るだけ分かりやすくご紹介するつもりです。

また、歯列矯正や歯のこと以外にも、京都での生活がさらに楽しくなるような話題を提供できたらと考えています。

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歯ならび通信をよろしくお願いいたします。

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# by yamawaki2527 | 2009-01-05 23:37 | 診療所からのお知らせ