カテゴリ:京都の話題( 44 )

 

金環日食


5月21日は、日本では25年ぶり、京都では実に282年ぶり(!)という金環日食が観察されました。

2012年なんて想像もつかない未来だった70年代、まだ小さな子供だった私にはお気に入りの科学図鑑がありました。とくに好きで繰り返し読んだのは宇宙と太陽系のページで、日食を紹介したページの片隅にはオレンジ色の輪っかとともに「金環蝕 (本州では2012年に観測できる)」という至ってシンプルな説明が添えられていました。同じように太陽と月と地球が一直線に並ぶのだろうに、何が違って皆既日食になったり金環日食になったりするのか、また金環日食のときも皆既日食のようにあたりが真っ暗になり星空が見えるのか、ろくに説明を与えてくれないぶっきらぼうな図鑑のお陰であれこれと想像して楽しんでいたのをよく覚えています。

2012年5月21日の京都の朝は、心配されていた雲も少なく、日食の観測にはとても良い条件になりました。
70年代には想像もつかなかったことですが、今はスマートフォンのGPS機能とAR機能を使って、カメラ部分を空にかざすと太陽の軌道やどの時点でどんな風になるのか、更にはリアルタイムで現在の太陽の位置と形を表示してくれるようなアプリケーションが存在します。(ちなみにニンテンドーDSには夜空に向けると見えている星座を教えてくれるソフトがあります。)

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6時30分すぎ。右上のほうから欠けはじめています。

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ARアプリではこんな風に教えてくれます。

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7時を過ぎると、三日月のようになってきました。

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スマートフォンに日食グラスをかけるとこんな風に見えます。太陽マークのすぐ右下の白い光が実際の太陽です。精度が高いですね。

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さあ、いよいよ始まります。

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日食グラスをかけるのを忘れないで。

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金環日食です!約30秒続きました。

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金環日食中の風景。写真ではわかりづらいのですが、日が照っており影もちゃんとあるのに薄暗くてとても神秘的です。考えようによっては、太陽のほとんどが欠けているのにこんなに明るいというのもビックリです。

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皆既日食が終わりました。だんだんいつもの太陽に戻って行きます。

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次に日本でこの規模の金環日食が見られるのは、300年後なのだとか。

ちなみに今年の6月6日の7:00~14:00ごろには金星が太陽を横切るという、とても珍しい現象が日本で観測できるそうです。
これは金環日食以上にレアな現象らしいですので、手元に日食グラスのある方は6月までなくさないように持っておくと良いのではないでしょうか。

by yamawaki2527 | 2012-05-22 18:31 | 京都の話題  

京都音楽博覧会 2011


秋のはじめのある日、今年も梅小路公園で「京都音楽博覧会」が開催されました。
京都出身のバンド「くるり」が主催するこのイベントでは、毎年多数のアーティストが参加します。
主催の「くるり」をはじめ、今年は細野晴臣さん、小田和正さん、石川さゆりさん、斉藤和義さん、マイア・ヒラサワさん、フジファブリック、10-feetのメンバーが出演しました。

前回ブログでご紹介した吉田省念さんは、あの後くるりの正式メンバー(!)として加入される運びとなりました。細野晴臣さん、吉田省念さん、くるりのメンバーが共演するシーンもあり、みんな大好きな私にとっては感無量の光景でした。
細野さんは他にも、小田和正さん・くるりのメンバーとともに代表曲「風をあつめて」を、高田漣さんとともに「恋は桃色」を演奏されました。

どこまでも高く澄み渡った青空に、特別な思い入れのある楽曲群が響き渡る映像はあまりに強烈で、普段忘れっぽい私ですがこの日の事はきっと一生忘れないのだろうなぁと思いました。

独り善がりなコメントはこのぐらいにします。
2011年京都音楽博覧会の様子は、来る11月7日25時5分よりNHK総合で放送されます。
是非是非、チェックして下さいね。

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by yamawaki2527 | 2011-11-06 23:34 | 京都の話題  

ギッター・コレクション展 @京都文化博物館


アメリカ・ニューオリンズの眼科医カートギッターさんは、日本画の蒐集家として知られています。
そんなギッターさんの江戸絵画コレクションが、9月3日~10月16日まで京都文化博物館で展示されています。
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ギッターさんは60年代のはじめに九州の米軍で医師として従事し、そのころから日本美術に興味を持つようになったそうです。
以降こつこつとコレクションを増やし、ついにはアメリカや日本で展覧会が開かれるほどになりました。

というわけで早速、京都へやって来たギッター・コレクション展を観てまいりました。

素晴らしい作品がたくさんあったのはもちろんですが、とくに興味深かったのは、厳密にはプロの画家が描いた作品ではない「禅画」や、あるいは近年になって人気が高まった伊藤若冲の作品など、日本国内ではやや見過ごされがちだった分野の作品も充実しているということでした。

おそらく、先入観を持たず興味の赴くままに作品を集めた結果、俵屋宗達から仙厓義梵までをラインナップする素晴らしい江戸絵画コレクションが作られたのだろうと思います。伊藤若冲が再評価されるようになったきっかけの1つはジョー・プライスさんのコレクションでしたが、この展覧会の作品群からも負けないぐらいの魅力が溢れています。

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こちらは神坂雪佳の輪舞図(の一部)。描かれている人がそれぞれ異なるポーズをしていますね。踊る人の個性のようにも見えますし、順番に眺めていくと絵が踊り出すような不思議な感覚を味わうこともできます。

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実に楽しげな表情です。見ている私たちの頬も緩みそうですね。

c0193833_11265438.jpgこちらは中原南天棒の托鉢僧行列図です。

僧侶が托鉢にやって来る様子をまるで連続写真のように描いた作品です。
僧侶の行列を描いたのだという説もあるようですが、先頭と最後尾以外は大きく端折って描かれてますので、連続写真?説を支持したいです。

それにしてもキュートな作品です。

この作品は双幅となっており、托鉢から帰っていく様子を描いた作品も展示されています。


京都文化博物館は四条高倉から北に歩いて10分少々です。
みなさんも診察の帰りに是非ご覧ください。

by yamawaki2527 | 2011-09-16 11:41 | 京都の話題  

祇園祭の山鉾とじゅうたん


今年も祇園祭りの季節がやってきました。
診療所前の四条通には長刀鉾が建てられています。

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例年ですと祇園祭の期間中は、宵山や山鉾巡行の際に雨に降られることが多いのですが、今年はめずらしく天候に恵まれています。

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昼間の四条烏丸です。夜になると浴衣の人でさらに一杯になります。
上の写真は函谷鉾です。鉾を彩る絨毯がとても面白いですね。
山鉾は昔からペルシャ絨毯やモンゴル、中国の絨毯で飾り付けられているそうです。(現在はたしか近年作られたレプリカを使用して、当時の色鮮やかさを再現していると記憶しています。)祇園祭りは、美術館の野外ライブと言えるのかも知れませんね。
色々な国の美術品が混ざっているのに不思議な統一感を感じさせるのは、いかにも京都らしいと思います。

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四条烏丸から西へ進むと、新町通り近辺で月鉾を見ることが出来ます。

みなさんも晴れの祇園祭を楽しんでください!
くれぐれも熱射病と迷子にはお気をつけて。

by yamawaki2527 | 2011-07-15 12:42 | 京都の話題  

くるりと吉田省念さん

今回は、元気を分けてくれる音楽CDを2つ紹介します。

c0193833_0384041.jpg最初は、以前にもこのブログでご紹介(一回目の記事二回目の記事)した京都出身のロックバンド「くるり」のアルバム「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」です。

2010年に発表されたこのアルバム、収録された曲のタイトルを眺めますと「温泉」「目玉のおやじ」「東京レレレのレ」「麦茶」など、日本的・・と言いますか、昭和を感じさせる文字が並んでいます。曲名の印象そのままの素朴なメロディと歌詞に癒されること必至です。

中でも特にお勧めしたいのが、アルバムの代表曲とも言える「魔法のじゅうたん」です。
12弦ギターのアルペジオにのって、魔法の言葉があなたを「生まれた街」や「まだ見ぬ世界」へと連れて行ってくれる、多幸感溢れた素敵な歌です。
佐野元春さんはNHKのある番組の中で、くるりの岸田さんをはじめとしたシンガーソングライターを「現代の詩人」と表現し、またリリー・フランキーさんは金子みすゞさんの詩を「心正しきパンクロックのよう」であると例えました。本作はまさにこの言葉どおりのものだと思います。


c0193833_0392010.jpg2つ目は、やはり京都出身のミュージシャン(マルチクリエイター?)、吉田省念さんのアルバム、「RELAX」(吉田省念と三日月スープ)です。

2009年に発表されたこのアルバム、帯の部分にはチチ松村さん(ゴンチチ)によるコピー「若き音のマッサージ師達 もんでもまれて33分 身体も心もグニャグニャです!」が与えられています。

内容はまさにコピーどおり、フォークギターやウッドベース、トランペット等によるアコースティックサウンドと飾らない歌声でつくられた、ちょっとレトロなポップソング集です。
高い演奏技術も、すべてはリスナーがリラックス出来るために向けられた(ように感じられる)、非常に完成度の高いアルバムです。

このアルバム、面白いことに子供達(主に幼児)から大人気を博しており、我が家のチビッコからも毎日リクエストされます。
NHKさん・・・「みんなのうた」への採用を検討されてはいかがでしょうか。泳げ!たいやき君を超える名作だと思いますヨ!

RELAXは恵文社さんのサイトから購入可能です。ちなみに、吉田省念さんのソロアルバム「songs」も恵文社さんのこちらのページから購入出来ます。


みなさんも是非、この2枚のアルバムをお聴き下さい。

これからもくるりと吉田省念さんが、京都から日本全国へ、素晴らしい音楽を発信されることを願っています。

by yamawaki2527 | 2011-04-01 00:21 | 京都の話題  

金子みすゞ展 @大丸ミュージアムKYOTO


金子みすゞは大正時代の童謡詩人です。代表作の「私と小鳥と鈴と」は国語の教科書にも収録されているため、ご存知の方も多いと思います。

ところで私が小学生のころは、金子みすゞの作品は教科書にはまだ載っていませんでした。

金子みすゞは26歳でこの世を去ったため、いったんは忘れられた存在となっていたそうです。それから約半世紀後、親族が保管していた遺稿が世に出たことによって、金子みすゞの作品が広く知られるようになったそうです。
この時見つかった遺稿のうちの約8割は、今まで全く知られていなかったものということですから、金子みすゞはまるで遠い過去から突如として現代に現れた詩人のようです。

そんな金子みすゞの生涯や代表作が、京都大丸6Fの「大丸ミュージアムKYOTO」で紹介されています。(2011年3月28日まで)

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金子みすゞの作品を読んで驚くのは、作品が時代の違いを微塵も感じさせないような瑞々しさに溢れていることです。

作品では、世界の美しさ、優しさとともにその過酷さ、厳しさが描かれています。
そして言葉に込められているものは、ミクロからマクロまで宇宙を貫くルールへの畏怖や、この世界を訪れてやがて去ってゆく私たちへのあわれみや祈りであるように思われます。

奇しくもテレビではacのフィルムを通じて金子みすゞの作品(「こだまでしょうか」)が繰り返し放送されています。
もしかするとこれは、大変な時代を迎えている私たちに対する時を超えた励ましの言葉なのかも知れません。

by yamawaki2527 | 2011-03-21 00:42 | 京都の話題  

ロームのイルミネーション


京都には、世界に誇れる企業が幾つもありますが、京都市右京区に本社を構える半導体メーカーのロームもその1つです。
年の瀬になるとローム本社ビルのある佐井通りでは、五条から花屋町にかけて街路樹のライトアップが行われます。

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ライトアップは大変美しく、また驚くほど大規模なものです。年末限定とは言え、これだけのものをロームさん1社で運用するのは電気代だけでも大変では・・と要らぬ心配をしてしまいますが、公式サイトによると風力発電など自然エネルギーだけで賄っているのだとか。すごいですね。

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隣接した名倉公園では、なんと公園全体がライトアップされています。写真は平日に撮影したものですが、公園の中は親子連れで一杯でした。

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公園のさらに隣の「オプト棟」という建物の壁面には、電飾を使った映像が映し出されていました。
地面に設置されたボール状のランプと壁の映像との組み合わせて水の波紋などが表現されており、とても綺麗でした。こればかりは写真では伝えられませんので、現地でご覧下さい。

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映像をずっと眺めていると、たまにサンタクロースが通り過ぎます。

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ライトアップは12月25日まで毎日16:45~22:00に行われるそうです。
みなさんも是非、できれば週末は避けて、イルミネーションの見物へお出かけ下さい。

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by yamawaki2527 | 2010-12-05 22:12 | 京都の話題  

五山送り火


京都四大行事の一つ、五山送り火。
お盆に帰ってきたご先祖様の霊をお見送りする習わしと言われています。

五山送り火は大変有名なようで、16日にはグーグルのトップページも五山送り火をモチーフにしたものになっていました。


さて今年の送り火ですが、深刻なナラ枯れのために、例年よりも薪の量を減らして行われたそうです。
今年にかんしては、例年と比較して特に変わったという印象は受けませんでしたが、ナラ枯れの対策は難しいようで今後が心配です。


東山(清水寺)近辺から写した送り火の写真です。
東山の大文字が最初に点火されますが、位置的に見えないため2番目に点火される妙法からご覧ください。
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次に舟形、左大文字と続きます。
この舟形は、ご先祖様の霊があの世まで乗って帰るための舟だよ、という話を聞いたことがあるのですが、どうも後世につくられた俗説みたいです。子供心には銀河鉄道みたいで素敵な話だと思ったものですが。。。
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そして鳥居形。もうすぐ五山送り火が終わり、京都のお盆が終わります。また来年ですね。
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これはわが家の、送り火のなごりです。
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俵屋吉富さんの送り火まんじゅうです。レーズン黒あんやマーマレードまで入っており、なかなか斬新で美味しいですよ。

by yamawaki2527 | 2010-08-18 11:36 | 京都の話題  

曳初め・祇園祭のリハーサル


c0193833_1963160.jpg今年もいよいよ祇園祭が近づいてきました。

四条東洞院を少し西に入ったあたりには、長刀鉾(なぎなたぼこ)が建てられます。

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写真は、10日土曜日に診療所のベランダから撮影した風景。

四条通の北側に鉾が建てられはじめました。


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次の写真は12日月曜日の写真。もう長刀鉾が完成しています。

週末は強い雨が降っていましたが、鉾建ては無事終了したみたいです。


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この日は鉾の曳初めが行われました。

曳初めとは、鉾を曳くリハーサルのようなもので、長刀鉾、函谷鉾、月鉾、菊水鉾、鶏鉾の5つで行われます。

山鉾巡行とは違い一般市民も参加できるとあって、たくさんの人が集まっていました。


今年の山鉾巡行は17日土曜日です。
14日水曜日~16日金曜日は祇園祭の宵山。界隈には夕方からたくさんの夜店が開きます。四条通は歩行者天国となり、バスの運行も休止されます。
このような理由で今年も14~16日の宵山は午後6時までの診療となります。あらかじめご了承ください!

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by yamawaki2527 | 2010-07-13 19:31 | 京都の話題  

京都 桜 2010

先日嵐山にお花見に行ってきました。
ここ数日のお天気で桜は一気に開花した様子、ほぼ満開です。
河川敷はお花見客で大賑わいです。
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しだれ桜の木の上では鳩がのんびりお花見していました。
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渡月橋もこのとおり大混雑ですが、ここからの眺めは最高です。
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山間の桜がとても綺麗でした。
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お花見の後、茶房 稲さんでわらび餅パフェと抹茶パフェをいただきました。
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こちらはわらび餅の専門店だけあって、どちらのパフェにもわらび餅がたっぷり。なかなかの食べごたえで大満足でした。

by yamawaki2527 | 2010-04-06 11:30 | 京都の話題