金子みすゞ展 @大丸ミュージアムKYOTO


金子みすゞは大正時代の童謡詩人です。代表作の「私と小鳥と鈴と」は国語の教科書にも収録されているため、ご存知の方も多いと思います。

ところで私が小学生のころは、金子みすゞの作品は教科書にはまだ載っていませんでした。

金子みすゞは26歳でこの世を去ったため、いったんは忘れられた存在となっていたそうです。それから約半世紀後、親族が保管していた遺稿が世に出たことによって、金子みすゞの作品が広く知られるようになったそうです。
この時見つかった遺稿のうちの約8割は、今まで全く知られていなかったものということですから、金子みすゞはまるで遠い過去から突如として現代に現れた詩人のようです。

そんな金子みすゞの生涯や代表作が、京都大丸6Fの「大丸ミュージアムKYOTO」で紹介されています。(2011年3月28日まで)

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金子みすゞの作品を読んで驚くのは、作品が時代の違いを微塵も感じさせないような瑞々しさに溢れていることです。

作品では、世界の美しさ、優しさとともにその過酷さ、厳しさが描かれています。
そして言葉に込められているものは、ミクロからマクロまで宇宙を貫くルールへの畏怖や、この世界を訪れてやがて去ってゆく私たちへのあわれみや祈りであるように思われます。

奇しくもテレビではacのフィルムを通じて金子みすゞの作品(「こだまでしょうか」)が繰り返し放送されています。
もしかするとこれは、大変な時代を迎えている私たちに対する時を超えた励ましの言葉なのかも知れません。

by yamawaki2527 | 2011-03-21 00:42 | 京都の話題  

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