歯磨きとインフルエンザ予防


昨年より猛威をふるっていた新型インフルエンザですが、昨年末ぐらいからようやく終息の兆しが見えてきたようです。
1月最終週の京都府内での定点あたり新型インフルエンザ受診者数は約4人でした。ピークのころは30人以上だったため、勢いはおさまってきた印象を受けますが、まだまだ油断は禁物です。

ところで、みなさんはきちんと歯磨きをするとインフルエンザに感染しにくくなるという話をご存知でしょうか?
テレビ番組や新聞でも取り上げられたため、耳にされた方もいらっしゃるかと思います。

インフルエンザウイルスは、手についたウイルスが食べ物と一緒に入ってきたり、空中に漂っているウイルスを直接吸い込むなどして、喉の粘膜の細胞に付着することで感染すると言われています。
インフルエンザウイルスは、実はそのままの形ではうまく細胞に感染することができません。感染するためには、ウイルス表面にあるHAという名前の手が開いて、喉の細胞に捕まることが出来る形にならないといけないのです。
このHAという手は、人間の細胞や口の中の細菌が作り出すTLPという物質によって開きます。

2006年に発表された論文では、きちんとした歯磨きを行うことで口の中の細菌が減り、TLPという物質が大幅に減るために、インフルエンザにかかりにくくなるということが示されています。(ちなみに通常の風邪については、インフルエンザほどはっきりとした違いは無かったそうです。)

また2月8日の京都新聞の記事によると、東京のとある2か所の小学校で洗面台を増やして、給食後の歯磨きをきちんとさせたところ、都内の他の小学校と比べてインフルエンザによる学級閉鎖率がとても低かったそうです。

みなさんも手洗い・うがい・歯磨きを忘れないようにして、インフルエンザを撃退しましょう。

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by yamawaki2527 | 2010-02-10 00:51 | ちょっとアカデミックな話  

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