地方学会


日本の矯正歯科の分野で、最も規模が大きい学会は日本矯正歯科学会(通称「日矯」)と呼ばれるものです。
日矯の下には、地方学会と呼ばれる地区で独立した学会があります。
近畿圏では近畿東海矯正歯科学会がそれに当たります。


地方学会_c0193833_12251151.jpg近畿東海矯正歯科学会(通称「近東」)は毎年6月ごろに大会が行われ、12月ごろに学会雑誌が発行されます。

全国大会に比べると大会の規模は小さいですが、毎年多くの発表や展示が行われます。


昨年12月発行の近東雑誌には山脇矯正歯科勤務医の大嶋理絵、青江智子をそれぞれ筆頭とした論文が計2編掲載されました。
その中の1編は、当歯科医院院長の山脇裕と下間矯正歯科院長の下間一洋先生が発案した、セファログラムと呼ばれるレントゲン写真の計測値を補正する方法について、統計学的な検証を行ったものです。

セファログラム分析は矯正診断では欠かせないものですが、計測値の評価は複雑で難しく、複数の要因によって計測値が影響を受けてしまいます。
場合によっては「受け口」の人が「出っ歯」を表す値を示すことさえありますから、かく乱要因を取り除いて正しい評価を行うことが非常に重要となります。

当ブログであんな事こんな事を書いてる彼女達ですが、仕事だって中々のものですよ!?

地方学会_c0193833_12254242.gif

by yamawaki2527 | 2009-04-05 12:39 | ちょっとアカデミックな話  

<< 満開・長岡天満宮八条ケ池 3月26日の話 >>