過蓋咬合とは


前回に引き続き、今回も噛み合わせの深さに問題のある不正咬合の1つである「過蓋咬合」をお話します。

c0193833_140177.jpgまずは、前歯のかみ合わせの正常な深さをおさらいしましょう。
正しいかみ合わせでは、奥歯でしっかり噛んだとき上下の前歯はおよそ2~3mm程度重なります。

c0193833_141919.jpg過蓋咬合では、上の前歯が下の前歯を3mmを超えて深く覆いかぶさります。
過蓋咬合の程度が大きいと、上の前歯によって下の前歯が完全に隠れてしまうことがあります。

過蓋咬合の原因として、咀嚼筋の活動に問題があるのではないかと疑われています。
ものを咬むときに使う「咬筋」「側頭筋」が過剰に働くことが噛み合わせを深くさせる一因と考えられていますが、筋肉の走行(骨と骨を結ぶ角度)の角度やバランスも関係するため、簡単には結論づけられないようです。
また、過蓋咬合は骨格の形との関連も存在します。過蓋咬合の多くは上顎前突(下顎後退を含む)を伴います。過蓋咬合の治療では噛み合わせの深さの改善とともに、しばしば上顎前突の治療が必要となります。

過蓋咬合の問題点として、歯の異常な擦り減りを挙げることができます。また下の歯が噛みこむ位置によっては上の前歯の裏側の歯肉を傷つけてしまいます。深刻な場合は歯の寿命を縮めてしまうこともあります。
過蓋咬合では下の前歯が上の歯列に深く覆われるため、あごの動きに制約が生じることがあります。

過蓋咬合の治療には年齢によってマルチブラケット、床矯正装置、機能的矯正装置などが用いられます。

by yamawaki2527 | 2009-02-24 14:11 | 歯ならびの話  

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