学会の催し・学術大会


前回は学会の大切な役割、学術論文を掲載する学会雑誌の発行についてお話しました。今回はもう一つの大きな役割、学術大会の開催をお話します。

学術大会は1つの学会につき1年に一度、大きな会議場や展示場を使って症例発表や学術発表を行います。日本矯正歯科学会などの大きな学会では日程が3日以上にもおよびます。

症例発表ではレントゲン写真・石膏模型・治療手順などの資料を展示します。具体的な治療手順や治療前後の状態について詳細に情報を得ることができます。

c0193833_12405573.jpg学術発表は、論文投稿を行う前のステップとして目的・方法・結果・考察などを公開し、研究の手法や考察について広く意見を求め、論文の完成度を上げるために行われることが多いです。

発表にはスクリーンプロジェクタを使用した口演とポスター展示の2種類があります。
(写真はヨーロッバ矯正歯科学会でのポスター展示)

学術大会での発表は論文掲載とは異なり、手法や結果が妥当であるかどうかの検証は学会側では行われません。(内容に明らかな問題のあるものについては抄録提出の時点で修正や取り下げの指示が行われることがあります。しかし実際行われているチェック内容のほとんどは抄録がフォーマットに則っているかどうかの確認や用語の統一などです。)
ですから、実際の診療手順の組み立てや診断時にその根拠として学術大会での学術発表を使用することはできません。引用を行うなら、あくまで科学的に妥当であると判断された「学術論文」でないと意味がありません。

c0193833_12413659.jpg学術大会ではその他に、著名な研究者や臨床医を招いての教育講演やシンポジウムが行われたり、器具・材料を販売する業者さんの展示が行われます。

大会の期間は限られていますから、見たい発表や講演をすべてチェックするのは物理的に不可能です。みんなプログラムとにらめっこしてタイムスケジュールを考えます。

by yamawaki2527 | 2009-02-20 12:57 | ちょっとアカデミックな話  

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