上顎前突とは

2回にわたって歯の大きさと骨の大きさの不調和がもたらす不正咬合をお話しました。今回からは奥歯のかみ合わせのずれがもたらす不正咬合をお話します。

c0193833_10591771.jpgまずは正しい奥歯の関係を見てみましょう。左の写真で黄色の矢印が付いているものが第一大臼歯と呼ばれる歯です。6歳臼歯とも呼ばれ一番最初に生える永久歯です。
写真では、下の第一大臼歯のほうが上のものより約1/3ほど前方にずれているように見えます。実はこれが正しい噛み合わせなのです。
第一大臼歯がこのような噛み合わせになっていると、前方の歯の「山」と「谷」がちょうどうまく合うようになります。

c0193833_110096.jpg今度はこの写真を見て下さい。矢印は同じく第一大臼歯を指していますが、上下の臼歯が前後的に揃ってしまった状態です。このような噛み合わせでは歯の「山」と「山」が当たってしまうため、噛み合わせの機能を十分に果たすことができません。
これは上の歯列全体が前方にずれてしまっているために起こった不正咬合で、「上顎前突」と呼ばれます。

上顎前突となる原因には、上のあごの成長量が大き過ぎることや、反対に下のあごの成長量が不足していることが挙げられます。下あごの成長量が不足して起こるものをとくに「下顎後退」と呼ぶこともあります。

上顎前突の問題点としては、奥歯を正しく機能させられないことや、前歯でうまくかみ切ることができない、転んだときに前歯を損傷しやすいことなどが挙げられます。
上顎前突の程度が大きいと、口を閉じても唇がめくれてしまい歯が外から見えてしまったり、普段でも口元が出っ張ったように見えるため顔の外観に強く影響してしまいます。
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by yamawaki2527 | 2009-01-30 11:15 | 歯ならびの話  

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